中国サイズの考え方——失敗しないサイズ選び(中国→日本換算表つき)

海外から服を取り寄せるとき、いちばんこわいのはサイズ合わせ——そんな声をよく聞きます。届いた服がきつかった、ぶかぶかだった、思っていたより短かった。実はその失敗の多くは、ふたつの原因に集約されます。「表記の感覚が日本と違うこと」と、「ラベルだけで選んで、実寸を見ていなかったこと」。この記事では、中国服のサイズ表記の読み方と中国→日本の換算の目安、そして失敗しない選び方の順番をまとめます。新中式(しんちゅうしき)の服や馬面裙を選ぶときの、手元に置いておきたい一覧です。
なぜ中国服でサイズ選びは難しいのか
まず知っておきたいのは、「S」「M」「L」というラベルは、国やブランドが変われば基準も変わるということ。同じアジアの国どうしでも、日本のJISサイズと中国の規格(GB)では、同じ「M」に込められた体の寸法が同じである保証はありません。中国の服は同表記でも日本の一般的な服より小さめに作られていることが多く、いつものサイズラベルだけで選ぶと、ワンサイズ分の後悔につながりがちです。
さらに、中国の服飾はブランド・工房ごとのばらつきも大きいのが実情です。オーダーメードの文化が根づく伝統服飾の世界では、規格サイズという発想自体が新しいものもあります。だからこそ、確実な方法はひとつ——ラベルではなく、cmで書かれた実寸で選ぶことです。
中国のサイズ表記を読む——3つの型
中国のショップで出会うサイズ表記は、大きく三つの型に分かれます。
① S/M/L のアルファベット表記。見た目は日本のサイズ表記と同じでも、前述のとおり基準は日本より小さめであることが多いもの、と覚えてください。
② 「165/88A」のような数値表記。中国の国家規格(GB)に基づく書き方で、「身長/バスト(またはウエスト)・体型」を表します。165/88Aなら「身長165cm・バスト88cm・A体型(標準体型)」の意味(スカートやズボンでは、バストの部分がウエストの寸法になります)。この表記は数字そのものが情報なので、ラベルよりずっと手がかりになります。
③ 実寸表記(cm)。縫い上がった服を、商品ごとに測った寸法で示すもの。伝統服飾・独立デザイナーズの服に多く、もっとも信頼できる表記です。
なお、靴は中国で「235」「240」のようなミリ単位の表記が一般的です。これは足の長さそのもの(235=23.5cm)で、日本のcm表記と同じ考え方なので、足長を実測すればそのまま当てはめられます。
中国→日本 換算表(目安)
婦人服のサイズ対応の目安を一つの表にまとめます。あくまで規格上の目安で、ブランド・商品ごとに実寸は異なります。この表は「表記を読む補助」として使い、最終的な判断は次節の実寸で行ってください。
| 中国表記(数値) | アルファベット | 身長の目安 | バストの目安 | 日本サイズの目安 |
|---|---|---|---|---|
| 155/80A | S | 150〜155cm | 76〜80cm | SS〜S |
| 160/84A | M | 155〜160cm | 80〜84cm | S〜M |
| 165/88A | L | 160〜165cm | 84〜88cm | M〜L |
| 170/92A | XL | 165〜170cm | 88〜92cm | L |
紳士服も同じ要領で、165/84A(S)、170/88A(M)、175/92A(L)、180/96A(XL)という具合に「身長/バスト」で読めます。
ここでひとつ、大切な補足を。上の表を見て「中国のL=日本のM〜Lなら、いつものMで中国のLを買えばいい」と考えたくなるかもしれません。実際その方向付けは失敗しにくいのですが、それでも実寸を見る工程は省かないでください。ゆとりの取り方(シルエットの設計)は商品ごとに違い、同じ165/88Aでも、ぴったりの身体に合わせた設計もあれば、オーバーサイズを前提にした設計もあるからです。
一番確実な方法——自分を採寸して、実寸と比べる
サイズ選びの本質は、自分の体の寸法と、服の実寸を比べること。手順はシンプルです。
まず、自分の採寸をします。メジャーがなければ、糸や紐を巻いて長さを定規で測る方法でも構いません。
- バスト: 胸のいちばん高いところを水平に一周
- ウエスト: おへその上あたり、いちばん細いところを水平に一周
- ヒップ: おしりのいちばん高いところを水平に一周
採寸は鏡の前で、メジャーが斜めにならない・きつく締めないを守るのがこつです。夏と冬では着込む量が違うので、シーズンを考えて数値に1〜2cmの幅を持たせておくと安心です。
次に、服の側の実寸を読みます。商品ページのサイズ表に並ぶ「着丈」「バスト」「ウエスト」といった数値は、多くの場合平置きで測った実寸です。平置き実寸は服をまっすぐに広げて測るため、バストの数値は体に直接当てはめる数字ではありません。たとえば平置きバスト90cmの服は、そのままバスト90cmの体にはきつい——服が体を包むためのゆとり(イージー)が、この数字には含まれているためです。
目安として、ブラウスやワンピースなら自分のバスト+5〜10cm程度、伸縮する生地ならそれより少なくて済む、と考えると失敗が減ります。スカートのウエストは、ゴムや調節ひもの有無にも注目してください。ゴム入りのスカートは表示サイズから数cm伸びるのに対し、ファスナー仕様はその幅がありません。股下のあるボトムスなら、自分の持っている似た服の股下を測って比べるのが、いちばん正直な方法です。
タロベニのサイズ表の約束事
タロベニの商品ページでは、サイズでお迷いにならないように、次の約束事を守ってサイズ表を掲載しています。
- サイズ表はすべてcm(センチメートル)で統一しています。中国の伝統単位・尺(しゃく)など異なる単位で示される寸法は、cmに換算したうえで記載します
- 寸法は仕入先掲載の平置き実寸です。手作業で測った寸法のため、2〜3cmの誤差があり得ることは、あらかじめご了承ください
- 値には「約」を付けて表記し、規格値ではなく実測値であることを明示します
- モデルの着用情報(身長・着用サイズ)が分かる商品では、サイズ表とあわせて参考として記載します
- セット商品は、品目ごと(上衣・スカートなど)にサイズ表を分けて掲載します
サイズや素材についてご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。海外からの丁寧なお届けのため、納品までは7〜10営業日ほど(海外発送・通関により前後)を見ていただきます。サイズ選びに迷う時間も含めて、ゆとりをもってお選びいただくのが、はじめての方にはとくにおすすめです。
迷ったら——考え方のまとめ
- ラベル(S/M/L)で選ばない。数値表記(165/88A)か実寸(cm)を必ず確認する
- 自分のバスト・ウエスト・ヒップを採寸して、手持ちの似た服と比べる
- 平置き実寸にはゆとりが含まれる。きつめに見える数字こそ、よく確認する
- ゴム・調節ひもの有無で、実際の着用範囲は変わる
- 分からないことは、買う前に問い合わせる。それがいちばんの近道です
中国服のサイズ選びは、慣れるとむしろ日本の服より分かりやすい面があります。サイズラベルの谷間に置き忘れがちな自分の寸法を、実寸という共通言語で確かめる——その手間のぶんだけ、長く着られる一着に出会えるはずです。
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